全日本プロレス・14日の後楽園大会で、野村直矢(28)が因縁の青柳優馬(26)を叩きのめした。

 野村は2020年2月から頸椎椎間板ヘルニアで長期欠場を余儀なくされた末、昨年12月に青柳とケジメの一騎打ちを戦った末に敗れて全日本を退団した。だがその後、今年3月からキャプチャー・インターナショナルに参戦し同団体のシングル王座も獲得。この活躍に反応した青柳から再三の挑発を受け、6月19日の大田区大会で〝Uターン参戦〟して大森北斗と対戦し必殺のマキシマムで完勝した。

 それ以来の参戦となった野村はユニット「リアルブラッド」の仲間・渡瀬瑞基と組み、タッグ戦で因縁の青柳と対戦した。17年にアジアタッグを共に巻いたかつての盟友とすさまじいぶつかり合いを展開。だが持ち前のパワーで徐々に押し込むと、エルボーの打ち合いを制して戦闘不能に追い込むことに成功だ。最後は青柳の弟・亮生に強烈なスピアーを叩き込んで追い詰めてからマキシマムで突き刺して完勝した。

 試合後は「おい、青柳。お前はもう終わりだ!」とバッサリ。8月7日の東京・後楽園ホール大会で行われる「王道トーナメント」1回戦で青柳と一騎打ちすることも決まったが「なんで組まれたのか分からない。まあ、ぱっぱと片付ける」と吐き捨てると、24日の千葉・2AWスクエア大会で対戦するジェイク・リー戦に向けて「次はジェイクだ!」と照準を定めた。

 一方、虫の息でコメントスペースに現れた青柳は「おい、リアルブラッド! なかなかやるじゃねえか。俺たち兄弟についてこれるか、今日はちょと手加減しちまっただけだ。王道トーナメントはサシで勝負だ。ごまかしは利かねえぞ!」と倒れる弟を枕に負け惜しみを放った。