PGAツアーが2021―22シーズンの最優秀選手賞(ジャック・ニクラウス賞)の候補を発表し、サウジアラビア政府系資本が支援する超高額賞金の新ツアー「LIV招待」に移籍したキャメロン・スミス(オーストラリア)が入って大きな波紋を呼んでいる。
世界のゴルフ界で最大の栄誉とされる同賞。3人の最終候補が発表され、ローリー・マキロイ(英国)、スコッティ・シェフラー(米)とともにスミスがノミネートされた。
全英オープンやプレーヤーズ選手権などビッグタイトルを獲得した実績から候補入りは順当とも言えるが、スミスはPGAと対立するLIVに電撃移籍して話題を呼んだばかり。PGAはLIV組に対して出場資格をはく奪しており、その選手が最優秀選手に選出される可能性が出てきたことで物議を醸している。
英紙「ミラー」は「PGAツアーは、LIVゴルフの〝反逆者〟であるスミスがビッグタイトルを獲得するという厄介なシナリオに直面している。世界ランキング2位のスミスはLIVゴルフに参加するという波紋を呼ぶ決定を下したが、まだPGAツアーの年間最優秀選手に選ばれる可能性がある」と指摘。そして「PGAツアーは、スミスの年間最優秀選手賞に向けて赤面する。選出される可能性は十分にある」とLIV組を追放したPGAにとって、とんだ赤っ恥の展開になっていると皮肉った。
さらにオーストラリア紙「シドニーモーニングヘラルド」も「スミスが全英オープンやプレーヤーズ選手権で優勝し、世界2位にまで上り詰めた輝かしい年を過ごしたことを考えると、ノミネート自体は驚くべきことではない」とした上で「しかしLIVにより、多くの訴訟が発生して両陣営の間で敵意が高まり、ゴルフ界は分裂した。このような状況では、スミスがジャック・ニクラウス賞を受賞することはPGAツアーにとって恥ずべきことだ」とPGA側の置かれた難しい状況を指摘した。
LIV組の代表格となったスミスがPGAで最高峰の賞を受賞するのか。今後の動向から目が離せない。












