陸上の世界選手権(米オレゴン州ユージン)最終日の24日(日本時間25日)、男子1600メートルリレーの決勝で日本(佐藤風雅、川端魁人、ウォルシュ・ジュリアン、中島佑気ジョセフ)は2分59秒51の日本新記録で4位に入った。19年ぶりの決勝進出で、当時のパリ大会の7位を上回る史上最高の順位で、04年アテネ五輪の4位に並ぶフィニッシュとなった。
日本はじわじわと順位を上げ、大会史上初のメダルにあと1人まで迫った。優勝の米国とは3秒34差と大きく離されたが、これまで400メートルでの活躍が目立っていた男子リレーで、1600メートルの「マイル」チームが存在感を示した。
セパレートコースを走る400メートルと異なり、1600は2走の途中からオープンレーンに変わる。位置取りを巡る争いなどから接触が生じることも。00年シドニー五輪で日本はその厳しさを味わった。
準決勝で日本は2走がオープンレーンに変わった後、外側を走る他国選手と接触し、バトンを落とすアクシデントに見舞われた。あわてて戻って拾い、最終走者までつないだが、決勝進出は消えた。前回アトランタ五輪が5位と期待が大きかっただけに、痛恨の敗退だった。
この時、2走をなぐさめるチームメートから聞かれたのが「マイルは格闘技だから」。オープンレーンで時に起こる熾烈な戦いを、肉体の激突に例えた。
スポーツでは「氷上の格闘技」(アイスホッケー)、「格闘球技」(ラグビーなど)といった、激しさを格闘技にたとえる表現がしばしばみられる。マイルリレーは「トラックの格闘技」か。今回の決勝でそんな場面はなかったようだが、「4継」(400メートル)にはない激しさを秘めた種目で日本は世界に力を見せつけた。












