今夏の第100回全国高校野球選手権記念大会(8月5日開幕)の運営委員会が24日に大阪市内の日本高野連で開かれ、入場無料だった外野席を有料化し、バックネット裏の中央特別席を全席前売り指定とすることが決まった。混雑緩和のための措置で、今夏の大会で実施される。料金や販売方法は4月に決定する。
八田英二会長は中央特別席の前売り指定について「夏は満員になることが多く、遠隔地のお客さんも購入しやすいようにしないといけない。来場を分散させ、混雑を避けられるように」と説明。これまで自由席だったことで窓口には長蛇の列ができ、連日の徹夜組もあったが、新システム導入で緩和が期待される。
とはいえ、これに困り果てているのが通称“ラガーさん”こと善養寺隆一氏だ。20年近くにわたって入場門横で徹夜を続け、中央特別席の最前列に陣取ってきた。一昨年の選抜大会からネット裏が「ドリームシート」として野球少年に開放され、長年の“指定席”から移動することになったが、変わらず前列で観戦する姿がテレビ中継でおなじみだ。
そんなラガーさんは今回の措置に「残念ですね。暑い日も寒い日も徹夜を続けてきた。しんどくても私は努力した者がいい席を取れるという気持ちだった。今後どうするかはこれから考えます」とポツリ。まさかの“立ち退き”で長年のライフワークの変更を余儀なくされ、ショックの色を隠せない。
高野連の竹中事務局長は「徹夜しても意味がなくなりますね。自由席だと早いもの勝ちになって遠くからの人は並べませんから。ラガーさんの熱意は大事ですけど、広くファンのことを考えないといけないですから」と話した。現在、徹夜組はラガーさんを含む10人程度。甲子園“名物”とも言える光景が今夏から消えることになる。












