鉄道ファンが集まってカラオケへ行くと、普通の人とは違った意味で、ものすごく盛り上がるんです。そこで今回は“鉄ヲタ流カラオケ”をリポートしたいと思います!

 鉄道ファンでカラオケへ行くと、とにかく鉄道関連の曲で埋め尽くされます。まずゴダイゴさんの「銀河鉄道999」、太田裕美さんの「さらばシベリア鉄道」、この2曲は必ずと言っていいほど誰かが歌います。

 鉄道ファンの本性が現れるのは、狩人さんの「あずさ2号」。歌詞には「8時ちょうどの~ あずさ2号で~♪」とありますが、実は現在、新宿駅を午前8時ちょうどに出発するのは「あずさ5号」なんです。そのためみんな「8時ちょうどの~ あずさ5号で~」と、ドヤ顔で歌詞を替えて歌います。

 なかには「8時ちょうどの~ 松本発あずさ10号で~」と、逆方向の列車で替え歌をする人もいますよ(笑い)。

 一番盛り上がるのは、カラオケ画面の映像です。別れの曲には、よく列車やホームの映像が使われているんですが、なぜかかなり前に撮ったものが多いんです。そのため今はもう廃車となった列車や、廃線となった路線の駅が映ることもあります。しみじみとしたバラード調の曲なのに、「わぁ、国鉄車両だ!」などと、歌っている人を置いてけぼりにして一気に盛り上がってしまいます。

 ツッコミも正確です。例えば「東京から大阪へ旅立つ」という歌詞なのに東北へ向かう列車が映ると「それ乗っても、大阪行かないよー!」と画面に向かってツッコむんです。

 ここで木村ポイント! 私が最近「おお!?」と思ったカラオケの映像は、ゆずさんの「いつか」でした。私が歌った時に本人出演のPVが使用されていたんですが、一面雪景色の線路を歩いてました。よく見ると一瞬、「美瑛」という駅名が映ったんです。美瑛駅は、北海道のJR富良野線にある駅。初夏には近くにラベンダー畑が出現して、一大観光地になりますが、真冬に下車とはすごい根性です!

 また、付近の踏切で列車の通過を待つシーンもあるんですが、この路線は1時間に1本しか列車が通過しないので、お2人は狙ってスタンバイしていたと思われます。さらに見渡す限りの雪の中で、白い息を吐きながら歌う場面もありますが、美瑛の冬は最低気温が平均してマイナス15度なので、過酷な撮影だったのでは?と思い、絶句して歌うことを忘れてしまいました(笑い)。

 それでは、一味違う鉄ヲタ目線のカラオケへ、出発進行~!

 ☆きむら・ゆうこ 1982年8月17日生まれ。愛知県出身。鉄道をこよなく愛する鉄旅タレント。2015年にはJR、私鉄、地下鉄、ケーブルカー、モノレールなど、日本全国にある鉄道を全線乗車する「日本国内鉄道全線完乗」を達成。乗車した走行距離は約2万8000キロメートル。