ソフトバンクの主砲・柳田悠岐外野手(31)が9日の楽天戦(楽天生命パーク)で、試合を決定づける12号特大ソロを叩き込み、チームの連敗阻止に貢献した。
1―0で迎えた8回、楽天バッテリーは徹底してきた内角攻めで勝負してきた。だが、柳田は酒居の2球目144キロ内角高めの真っすぐを強振すると、打球はライト方向へ。スイング時の「うあっー!」という雄叫びとともに乾いた打球音が上がり、おなじみの〝確信歩き〟で右翼席上段の着弾を確認。「自分のいいスイングで、しっかりと芯で捉えることができました」。納得の一打で貴重な追加点をもたらした。
リーグ独走の打率3割7分7厘、12本塁打、30打点、出塁率は4割9分7厘。これらの目覚ましい成績は、開幕時からウンザリするほどの内角攻めを受けていることを加味すれば、さらに価値は増す。
今季、柳田が幾度と見せる内角打ちに、ファンは騒然としている。その基礎は広島商時代の「1日1000スイングの素振り」。手の皮がめくれても、痛みに耐えながら3年間振り込んだ。「振る体力、振る力がついた」と、ここで培われた忍耐がプロ入り後の豊富な練習量を支えている。
「毎年、打撃の形作りは必ず素振りから。内からバットを出していく。内から内から少しずつ外へ出していく。それが納得できて、初めて次の段階に進める。これはずっと変わらない」。体に染みついた基本に一流の技と経験が加わり、新たな領域に踏み入れようとしている。
くしくも12号を放ったこの日、母校・広島商は広島県高野連の独自大会でライバル・広陵高を退けて優勝。昨年に続いて激戦区・広島で〝24回目の夏制覇〟を決めた。
「甲子園がないのは残念ですが、この経験をこれからの人生の糧にして頑張ってください。広商が優勝した日に、自分も試合に勝てましたし、ホームランを打ててよかったです」と球団を通じてメッセージを送った柳田。仙台で飛び出した一撃は、〝広商愛〟をたっぷり込めて後輩たちを祝福する会心のアーチとなった。












