ボクシング漫画「はじめの一歩」の作者・森川ジョージ氏(56)が8日、ツイッターを更新。7日のノニト・ドネア戦で勝利し、3団体統一王者となった井上尚弥についての考察をつづった。
森川氏は7日、井上が圧倒的な強さでドネアを下した試合を見て「フィクションを軽々と超えていくボクサーが現れてしまった。ボクシング漫画の在り方を考え直さねばならないかもしれない…」などと衝撃を受けたことを明かしていた。
しかし、一夜明けた8日「ようやくショックから立ち直ってきました。僕は元々これくらいの差があると思っていたのですが目のあたりにすると腰が抜けました」と改めて井上の強さを強調した上で、2019年11月7日に行われた1回目のドネア戦を振り返った。
森川氏は前回の試合の1Rで井上がドネアに懐で腹を叩かせるシーンがあったことに注目。これについて森川氏は「スパーで格上が格下にやらせてあげるのをよく見ます」とし「つまりこの時すでに半ば勝利を確信してしまったのだと思いました。僕は『今なめたよ』と同行者に言いました。その僅かな気の弛みが真正面から突っ込んでドネアの左をもらうことに繋がったのだと思います」と分析した。
しかし、今回は全くスキがなかったといい、凄まじい集中力を感じ「大型モニターを観てゾッとしました。鬼がいました。早く終わると予感したのは僕だけではないと思います」と震撼したという。
さらに「基本性能が桁違いに高く全てのパンチが理不尽」「超高速域でもストップ&ゴー、左右、前進、離脱が可能」「加速下でも意識と視野の狭窄が起きずリングを俯瞰している」などと井上の能力を分析した上で「タイソンが似た武器を装備していましたが軽量級では歴史上類を見ません。今のところ攻略法は見当たらず井上選手はこの先もしばらく自分との戦いを続けることになると思います」と私見をつづった。
また「ド素人の勝手な感想なので失礼と的外ればかりかもしれないので、それはごめんなさい」とした上で漫画と現実の関係に言及。
「ドカベンを読んでいた頃『150キロ』がスピードガンに描かれたのを見て興奮しました。現実で150キロ以上が当たり前になってきて新田小次郎、藤村甲子園は165キロをマークしします。水島先生も『どうだ!』と思ったと思います。しかし今現在それも驚かなくなってきました」と水島新司さんの野球漫画を例にあげて、様々なジャンルで現実が漫画の世界の想定を超えて行くことを指摘した。
さらに、今後について「一体何をどう描いたら読者さんに驚いていただけるのかさっぱりわからなくなってしまいました。そして一晩考えて結論を出しました。井上選手は異世界から転生してきた魔王だと。僕は今までと同じように粛々と描こうと思います。長々と申し訳ありませんでした。
それほどショックだったのです」などと現在の複雑心境も吐露した。












