ロッテ・佐々木朗希投手(20)が3日の巨人戦(東京ドーム)に先発し、5回8安打5失点(自責4)で今季初黒星を喫した。

 前回の阪神戦同様、直球はシュート回転して左打者の内角低めに制球し切れず、フォークともども高めに浮いたところを巨人打線に狙われ、痛打された。その敗因は巨人の徹底した対策の上を行けなかったことに尽きる。

 巨人ベンチは、高めに浮いたボールを逆らわずに逆方向へ、さらに塁上から足を使って揺さぶる対策を徹底してきた。

 3回にウォーカーが二盗、5回に吉川が二盗、三盗を成功させたが、いずれの場面も、走者が盗塁を企画するまでに佐々木朗が実際に投げたけん制球はゼロ。セットポジションに入る際に一度走者を一べつはするものの、続けてのケアはなし。一度フェイクでモーションを入れても、続けて二度目はなし。吉川の三盗に関しては二走・吉川に視線すら送ることはなかった。

 巨人の対策を見る限り「フェイクを含めて、2球続けてのけん制はない」「けん制をする時、しない時のクビの動作のパターンが限定的」など佐々木朗のけん制のクセを完全に研究し、攻略に生かしてきた。

 これまで最速164キロ直球と150キロのフォークのポテンシャルだけで打者をねじ伏せてきた佐々木朗。走者自体をあまり背負ってこなかったのだから、けん制に意識が向いて来なかったことも仕方ないのかもしれない。

 しかし、プロは相手のちょっとしたスキを突いて攻略に結びつける世界。相手の対策の上を行くためには、細かいマウンドさばきや投球術でも進化していかなければいけない。18歳の女房役・松川も含めて今後の課題が見えた初黒星だった。