獣神サンダー・ライガーが気になる話題やプロレス観を語る「獣神激論」。今回はゴールデンウイークのプロレス界を大総括だ。ジュニアだけで開催された4月29日のノア両国国技館大会に、21年ぶりの開催となった1日の新日本プロレス・福岡PayPayドーム大会、そして女子団体として初進出を果たした5日のスターダム福岡国際センター大会。解説席から見たライガーによる〝忖度なし〟の感想は――。
【世界のレジェンド ライガーが語る獣神激論(19)】今年のゴールデンウイークは解説席でビッグマッチを見る機会が多くありました。まずノア両国大会ですが、実際見てみるとノアのジュニア、すごく面白いんだよ。これはお世辞でもなんでもなく。だからこそ疑問にぶつかるんだよ。こんなに面白いのに、なんで客が入らないんだろう?って。俺たちプロは、お客さんが入らないと何を言ってもダメなんだよね。
小川(良成)選手とか確かにうまいし、感心することしきりですよ。でも原田(大輔)君や小峠(篤司)君から「俺がノアのジュニアを引っ張る。小川なんか引っ込んでろ」みたいな発言が、なんでないんだろうって思うのよ。そういう野心が見たいよね。ヘビー級は拳王みたいな選手が主張してかみついてるじゃない。で、ジュニアは仲良しこよしなのって?
GHCジュニア王者になったHAYATA選手も、バックステージがすぐ終わっちゃった。あまりしゃべらないキャラクターもいいと思うけど、ファンは待ってるわけ。何を言うのか。両国のメインだよ? いいやん、そこだけ特別にしゃべっても。
楽しみにしてるのは、何でノアが今回の大会をやったか。これを起爆剤にしたかったのかもしれないよね。ファンの数が少なかった。これが今のお前たちの力だよ、じゃあどうするっていう会社からのメッセージかもしれないし、今後に期待したいよね。
新日本が僕の地元の福岡ドーム大会を開催したのは、やっぱり感慨深かったよね。でも動員はノアさんと同じで苦戦していた。やっぱり、もうコロナだからしょうがないよねって逃げちゃダメ。野球だって音楽フェスだっていっぱい入ってるしね。
最後はこれまでなかなか日本に来れなかったバレットクラブのメンバーたちがオカダ(カズチカ)選手を襲撃して、新しい展開を感じたんだけど…。あれだけの会場で21年ぶりにやって、お客さんが帰る時に「ドヨヨ~ン」ってなってたりしないかな?
オカダ選手と内藤(哲也)選手が、俺の中では年間ベストバウトじゃねえのって試合をやったんだ。来てくれたみんなに「すごい試合だったね」って、帰り道でハッピーな気持ちで余韻に浸ってほしかったっていうのが本音だよ。
それからスターダムが女子プロレス団体としては初めて福岡国際センターで大会をやった。スターダムの女の子たちは技術高いし、華やかな子が多いよね。コスチュームもすごく工夫して個性豊かだし、レスリングもしっかりしてる。
初進出の会場であれだけ面白いものを見せれば大丈夫。次は絶対にもっと入るよ。同じブシロードグループだからっていうの一切抜き。忖度なしで、今のスターダム面白い。朱里選手だってジュリア選手だってよく鍛えてるし、飯田(沙耶)選手のような特異なキャラクターは化けるよ。今、男女問わず一番勢いのある団体なんじゃないかなって思ってますね。












