フィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(16=ロシア)を巡るドーピング問題が〝場外戦〟の様相を呈している。

 ワリエワは2月の北京五輪期間中に禁止薬物が検出されていたことが判明。世界反ドーピング機関(WADA)はロシア反ドーピング機関(RUSADA)に対して8月8日までに調査を終わらせるように求めている。

 そんななか、ロシアのプーチン大統領は4月26日の北京五輪メダリスト表彰式で「あのような完璧な演技は、薬物の投与や不正によって達成できるものではない」とワリエワを擁護。

 一方で、米国オリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)のサラ・ハーシュランドCEOは、プーチン大統領の発言がRUSADAへの〝圧力〟となることを懸念し、調査の客観性に疑問を呈している。

 これに対して、ロシア国営通信社「RIAノーボスチ」は「ワリエワに対する不当な調査という米国からの疑惑にRUSADAが反応」と題する記事を掲載した。

 その中で、RUSADA事務局長のベロニカ・ロギノワ氏は「RUSADAは機密調査の必要性を示す世界反ドーピング規程と国際基準に厳密に従っている。もちろん徹底的な調査を行うには時間がかかる。調査は継続中だ」と公正な調査を実施していることを強調。米国から指摘された疑念に反論した。

 いずれにせよ、ワリエワの調査が完了するまでには、まだ時間がかかりそうな雲行き。調査結果の内容は世界中から注目を集めそうだ。