米国のバイデン政権が、ロシアの2004年アテネ五輪新体操女子金メダリストのアリーナ・カバエワ氏(38)に対して制裁を検討するも〝ある理由〟でためらっているようだ。

 米政府はウクライナ侵攻を受けて、ロシアの政権に関わる人物に対して制裁の網を広げている。

 そうした中、米有力紙「ウォールストリートジャーナル」は当局関係者の話として「我々は、まだ制裁を受けていない多くの人々に対する制裁を準備している。最大の効果を得るために、いつその制裁を行うかを考え続けている」と報道。そして「米当局は、カバエワとプーチンとの間に少なくとも3人の子供がいると考えている。元体操選手には、プーチンの個人資産を海外で隠していることに関与した疑いがあり、制裁の対象となる可能性がある」といよいよカバエワ氏に制裁の手が伸びると指摘した。

 一方で、同紙は米国当局が新体操女王への制裁に踏み切れないでいると指摘。米財務省外国資産管理局の関係者の話として「プーチンがカバエワに対する制裁に激しく反応する可能性がある」と指摘。制裁に踏み切ればカバエワ氏を溺愛するプーチン大統領が激高して想定外の深刻な事態を引き起こしかねない。そのため「プーチン大統領の愛人とされるカバエワに対する制裁はロシアと米国の緊張をさらにエスカレートさせる。それを恐れて、まだ制裁を課していない」と米国側は躊ちょしているようだ。

 カバエワ氏に対する制裁が今後大きな焦点となりそうだ。