スペイン1部マジョルカに期限付き移籍中の日本代表MF久保建英(20)を巡って、保有元のレアル・マドリードで新たな動きが出てきた。

 久保は来季の名門復帰への期待が高まっているが、スペインメディア「フィチャージェスネット」は「〝ビニシウス〟が久保のRマドリード復帰の鍵になる」と報じた。

 現在Rマドリードでは3人のEU圏外枠が埋まっているが、今季レギュラーとしてブレークしたFWビニシウスはスペイン国籍の取得手続きを進めている。しかし「法律ではスペインに2年間途切れることなく居住している必要があるが、新型コロナ禍によりビニシウスはブラジルに戻っており期間が中断し、取得が遅延している」と指摘。来季に取得できる見通しだが、不透明な状況となっている。

 そしてもう一人、新たな〝ビニシウス〟が入団。2日にウクライナ1部シャフタル・ドネツクからブラジル人DFビニシウス・トビアス(18)を1年半の期限付き移籍で獲得した。

「ビニシウスとドルトムントにレンタル中のFWヘイニエルは、Rマドリードが久保を売却する場合に備えての〝弾丸〟となり得るだろう」と来季のEU圏外枠には3選手の事情が複雑に絡み合うと指摘する。

 トビアスはロシアのウクライナ侵攻に対する特例措置で今季終了まで自由に期限付き移籍できる制度を使ってRマドリードは獲得。ただクラブ側はその才能を高く評価して完全移籍での獲得を視野に入れており、期限付き移籍期間を1年半にした上で移籍金1800万ユーロ(約25億円)の買い取りオプションも設定している。今季はEU圏外枠が埋まっているためひとまずBチームの所属となるが、クラブ側は同枠を使っているFWロドリゴの放出を検討。枠が空き次第、来季はトビアスをトップチームへ優先的に登録する方針だ。

 そうなるとシワ寄せを食うのが久保。EU圏外枠が空かなければ、再び他クラブへの武者修行か、退団も現実味を帯びてくる。

 2日のヘタフェ戦でアギーレ新監督の初陣で後半41分から投入されるも不発に終わり、チームは降格へ一直線の7連敗を喫した。シーズン残りでどれだけアピールできるかで、久保の将来は変わってきそうだ。