フィギュアスケートの世界選手権(フランス)で、アイスダンスのウクライナ代表が同国のゼレンスキー大統領の演説を組み込んだ楽曲を予定していたが、事前のチェックで国際スケート連盟(ISU)に却下されていたことが判明した。

 ウクライナメディア「トリビューナ」によると、アレクサンドラ・ナザロワ、マキシム・ニキーチン組は、リズムダンスで「1944」とウクライナの民謡をミックスした曲を選択。その中に、ゼレンスキー大統領による15秒間の平和を呼びかける演説を組み込んだ。しかし競技開始前に楽曲をISUに提出したところ、大統領の演説部分がプロバガンダで倫理規定違反とみなされ、出場が危うくなった。そこで、ウクライナ・フィギュアスケート連盟がISUと協議。大統領の演説部分を削除した曲で出場が認められたという。

 同メディアは、ウクライナ連盟がISUと国際オリンピック委員会(IOC)にプロバガンダとみなす理由を求める公開書簡の内容も報道。「平和を呼びかける言葉がどうして禁止されるのか、理解できない。30日間、ウクライナ人はヨーロッパと世界の安全のために信じられないほどの軍事的抵抗を示し、第三次世界大戦からすべての人を保護できた」という内容を伝えている。

 同カップルはリズムダンスで16位に入りフリーに進めたが、十分に練習できなかったことなどを理由に取りやめている。

 ロシアのウクライナ侵攻にスポーツ界は大きな影響を受けている。