【森保ジャパンはなぜ苦戦したのか(4)】11月開幕のカタールW杯出場権を獲得した日本代表は序盤に大きく出遅れるなど、スタートダッシュに失敗し窮地に追い込まれた。その原因について、1998年フランス、2010年南アフリカW杯と2大会で日本を指揮した岡田武史氏は森保一監督の姿勢を問題視していた。
岡田氏は初戦(21年9月2日)ホームで0―1と敗れたオマーンに続き、同8日に連戦で行われたアウェー扱いの第2戦中国戦でW杯アジア最終予選を中継するスポーツ動画配信大手「DAZN」でゲスト解説を務めた。
1―0で勝った試合だったが、前半から格下の中国相手に攻め込みながらもなかなか点が入らないイライラした時間が続くと「入れてよ…」とこぼした上で「本当は3点くらいの差がついてもおかしくない試合内容だった。きれいなゴールばかりではなく泥くさいような相手の嫌がる、相手のミスを誘うようなところ、こぼれ球を決めるとか必要なことだと思う」とスマートに戦う攻撃陣への不満を漏らした。
さらに岡田氏はスコットランド・プレミアリーグのセルティックで絶好調だったFW古橋が同戦で左サイドに配置されたことに「真ん中でやっているイメージなので。サイドに張っているイメージはない」と、森保監督の起用法を疑問視。指揮官の姿勢についても「不思議なもので監督の覚悟っていうのは選手たちに伝わるものなんですよ。森保監督もわかっているとは思うんですけど…」と問題視した。
岡田氏は日本代表監督時代、勝利をつかむため自らを追い込み、目の前の試合はもちろん、選手たちとも勝負へのこだわりを持って真剣に向き合っていたが、現代表指揮官には多少の物足りなさを感じたようだ。実際に森保ジャパンはアウェーで迎えた第3戦サウジアラビア戦も0―1で落とし、まさかの1勝2敗とW杯出場権の獲得に向けて最悪のスタートだった。
ただ、やんわりとクレームをつけていた岡田氏は、後に苦境に立たされていた森保監督に連絡を取り助言を送っていたそうだ。森保監督は昨年10月に「戦術的に中盤の突き方とかサイドのケアの仕方というのは、すごくいろいろとアドバイスいただいた」と語っていたが、名将の金言が日本をW杯出場に一役買ったかもしれない。












