有言実行だ。北京五輪のノルディックスキー複合男子団体(17日)で日本は銅メダルを獲得。渡部暁斗、弟・善斗(ともに北野建設)、永井秀昭(岐阜日野自動車)、山本涼太(長野日野自動車)で臨み、同種目で1994年リレハンメル五輪以来、28年ぶり3度目の表彰台となった。
渡部暁は個人ラージヒルに続く今大会2個目のメダルで、通算4個目は日本男子として冬季五輪最多。そんなエースは大会前、団体へのこだわりをこう力説していた。
「これまでは個人戦への気持ちが強く、自分が結果を残すことが一番だと思ってやってきた。でも、年を重ねて後輩も増えてきて、自分のためだけで終わると、先につながっていかないなと。そういう複合の未来のことを考えると何かを残すためには、チームとして獲得するメダルも大きな意味がある」
その渡部暁について、昨年までサポートを行っていたインソールメーカー「BMZ」の高橋毅社長は強さの裏に〝潔さ〟があると分析。「過去に(スキー板の)ワックスが合ってないんじゃないかなと思う試合があったんだけど、本人は『自然を相手にしたスポーツなんで』と。ワックスを塗ってくれる人は仕事をまっとうしてくれたし、風や雪質は日によって違う、と言いきってね。与えられた環境で自分がいかにベストを尽くすかを考えていた」と話す。ここ一番でも、いい意味での割り切りができるのが強みだ。
33歳のベテランは「団体のメダルは個人で取るよりも何倍もうれしさがある。この瞬間をみんなで共有できてうれしい」。悲願のタイトルに喜びを爆発させた。












