11月現在、我が社は女流怪談師牛抱せん夏の怪談ライブや山口敏太郎の妖怪ツアーといった各種イベントを岐阜の長良川温泉泊覧会、通称長良川おんぱくにて行っている。岐阜で妖怪?と疑問に思う方もいるかもしれないが、岐阜は昔から妖怪の伝説が残っており、近代でも口裂け女の噂発祥の地であったりとなかなかオカルト濃度の高い地域ではあるのだ。また、実は会場となる長良川でも、巨大UMAが目撃されていたのである!

 1986年6月10日、岐阜県羽島市に流れる長良川にて、巨大な怪物が目撃されるという事態が起きた。目撃したのは当時の岐南中学校教頭の大堀氏と岐阜市厚見中学教諭の武藤氏。彼らが羽島市桑原町西薮の長良川右岸を車で運転していたところ、川の中に水面近くを浮き沈みする黒い背びれを発見、驚いた2人が車を止めて観察すると、川の中央にエイに似た焦げ茶色の巨大な影が浮かび上がってきたという。

 体長は2メートルほど、横腹部分が波立ち、三角形のヒレないしは手のようなものが生えていたそうだ。この謎の生物はしばらくして、悠然と下流に泳ぎ去っていったという。

 このUMA騒動は、目撃した人物が複数おり、また両名とも社会的地位のある人物だったこともあり、地元では大騒動になって目撃された場所の地名から「ハッシー」と名付けられた。

 目撃された箇所は海水魚が遡上できるほどの塩分濃度はなく、当時の学者はトドやアザラシ、イルカなどの海生哺乳類の誤認ではないかと見ていたようだ。

 しかし、近年になって淡水のはずの川に海水魚のエイが住み着くというケースが日本で報告されている。

 2008年の春、徳島県徳島市の中心部を流れる新町川に海水生のエイ、アカエイの群れが姿を現して話題となったのである。長良川のハッシーも、もしかすると汽水域から淡水域に適応し、成長したエイだったのかもしれない。

 残念ながらハッシーが目撃されたのはこの1回きりだが、もし彼らが繁殖することに成功していたとしたら、いずれ我々の前に第2、第3のハッシーが現れるのかもしれない。