立ち技打撃格闘技イベント「RISE」のオープンフィンガーグローブ大会「FIGHT CLUB」(16日、東京・新宿フェイス)で、この日がプロ格闘技デビューとなった元Jリーガーの安彦考真(44)がプロ野球西武の元投手・相内誠(27)をKOで破り劇的な勝利を挙げた。

 安彦は40歳の18年3月に「年俸10円」でJ2水戸に入団するなどして話題に。さらに44歳にして今度はキックボクシングでプロデビューするという無謀とも思えるチャレンジに臨んだ。

 相手は2020年11月にプロ野球を引退した相内。昨年2月にRISEでデビューし、11月の2戦目で待望の初勝利を手にしており、会見などでは再三余裕の発言を繰り返していた。

 そんな相手に対し、安彦はまさに猪突猛進の戦法。リーチの長い相手の懐に飛び込みながら打撃を放ち、1R中盤には鋭い右フックを顔面にヒットさせることに成功だ。これで最初のダウンを奪うと、立ち上がってきた相内にさらなるラッシュを仕掛けてヒザをつかせ、歓喜のKO勝ちを収めた。

 試合後、安彦は「みなさんありがとうございました。この試合が決まって緊張で緊張で苦しかったんですが、相当なめられててどうしてやろうかと思って、思い切り倒そうと思ってぶつかりました!」と絶叫。さらに「一歩踏み出すのに遅いことはない。踏み出せば何か変わると思います」と観客にメッセージを送ると大歓声を浴びた。

 奇跡のデビューで感動をもたらした安彦。この激勝で〝次〟にも注目が集まりそうだが、果たしてどうなるか。