金メダルへ一歩前進だ。北京五輪のスノーボード男子ハーフパイプ予選が9日、雲頂スノーパークで行われ、2大会連続銀メダルの平野歩夢(23=TOKIOインカラミ)は、93・25点の全体1位で決勝進出を決めた。

 スケートボードの代表として出場した昨夏の東京五輪から半年あまり。勝負の舞台を雪上に移した平野は、圧巻のパフォーマンスを見せつけた。全選手の先陣を切って登場した1回目から87・25点をマークすると、2回目はダブルコーク1440からキャブダブルコーク1440と4回転のコンボ(連続技)に成功。「1本目をまず決められてよかったなという安心感があったので、2本目をどうするか。出来るだけ上の順位をとれるような意識はしました」と果敢に攻め、狙い通りの首位通過を果たした。

 東京五輪後は「半年でどこまでやれるかチャレンジ」とすぐさまスノーボードへシフトチェンジ。W杯初戦から上位に食い込むなど、限られた時間で着実にレベルを上げてきた。前回の平昌五輪で敗れたショーン・ホワイト(米国)は1回目に転倒しながらも、86・25点をたたき出し、4位で決勝進出。その他のライバルも上位につけてきた。

 3度目の正直を目指す平野。「前回よりもみんながみんなレベルアップをしている」との考えから、昨年12月に世界で初めて成功させた斜め軸に縦3回転、横4回転する超大技「トリプルコーク1440」に加え、新技の披露も予告している。「(決勝でトリプルコーク1440は)みんなやってくると思うので、そこの完成度は極めたい」。ファンからは「決勝戦もビッタビタでお願いします」などと期待の声が高まる中、運命の大一番に挑む。