危険極まりない“カクテル”だ。別居中の夫の焼酎に毒物を入れ殺害しようとしたとして、栃木県警は11月30日、殺人未遂の疑いで、宇都宮市の無職鹿毛陽子容疑者(33)を逮捕した。黙秘しているという。
逮捕容疑は、10月29日午後3時ごろ、外出中の夫(34)宅に合鍵を使って入り、ひまし油の原料となるトウゴマの種子から抽出された猛毒のリシンを紙パックの焼酎に入れ、夫を殺害しようとした疑い。夫宅周辺を警戒していた警察官が住宅に入る鹿毛容疑者を確認し、毒物を検出した。
県警によると、鹿毛容疑者と夫は3月中旬から別居し、夫婦間にトラブルがあったという。
県警は9月中旬、県内の医薬品販売会社から、ネズミの駆除に使われる殺鼠(さっそ)剤を購入しようとした鹿毛容疑者について情報を受け、捜査していた。夫は8月中旬、自宅で焼酎を飲んだ後に体調を崩しており、県警は関連や毒物の入手方法を調べる。
トウゴマといっても、食用に使われる通常のゴマとは違う。公益社団法人日本薬学会のホームページによると、アフリカから西アジアの乾燥地帯の原産とされ、熱帯では低木状で存在し、温帯では草本植物として育つ。和名は、中国(唐)から伝来し種子からゴマのように油(ひまし油)をとったことに由来する。
ひまし油は、古くは下剤など薬用として利用され、現在は湿布の材料、化粧品やインク、機械の潤滑油など多面的に役立っている。
要注意なのが油以外に種子に含まれているリシン。タンパク質の一種だが猛毒で、人間の致死量はミリグラム単位と少ない。ボツリヌストキシンやグラミシジンなどとともに、俗には「世界5大猛毒」の一つとも言われている。
米国のボストン・マラソンでの爆破テロがあった2013年4月、オバマ大統領宛ての郵便物から陽性反応が出て大騒ぎになったリシン。恐ろしい毒物が日本で、焼酎に混ぜられた。
毒焼酎で夫を殺害未遂 妻が使った「トウゴマ」とは
コメント|0
おすすめの求人情報












