別海町から世界へ――。スピードスケートの北京五輪代表選考会第2日(30日、長野・エムウェーブ)、男子1000メートルは、新浜立也(高崎健康福祉大職)が1分8秒58で2位、森重航(専大)が1分8秒59で3位だったが、ともにさらなる高みを見据えている。
北海道・別海町出身の2人は、同じスポーツ少年団に所属。新浜が「お互い一緒の少年団で年齢は離れているが、同じ別海町で育った仲なので、小さいころからよく知っている。お互いいい刺激にし合いながらできている。自分も(森重)航が結果を出せば刺激をもらって結果を出しますし、自分が成績を出せば航もそれに釣られてタイムを出してくるので、お互いいい関係性でいい結果が出せている」と話すように、この日のレース前に新浜の滑りを見た森重は「本当に速くて、自分も500だけじゃないってところを見せないといけないと思ったので、刺激になった」とコメント。新浜の言葉通り、お互いが日々高め合っている。
レース前後にも会話をするほど仲良しの2人。世界で戦う立場だからこそ、森重によると「別海町同士でスピードスケートを盛り上げたい」と語り合うこともあるという。別海町の人口は約1万4500人。北の大地で己を磨いた両雄が世界に別海町の名前を発信していく。