新日本プロレス3日福岡国際センター大会で、IWGPジュニアヘビー級王者のドラゴン・リー(23)が石森太二(36)の挑戦を退けて初防衛に成功した。

 4月6日(日本時間7日)の米国ニューヨーク州マジソンスクエア・ガーデン大会の3WAY王座戦を制し初戴冠を果たしたリーは、同戦で決着に関与しないままベルトを失った前王者の挑戦を受けて立った。両者の初シングル戦は、スピーディーかつ超ハイレベルな攻防の連続となった。

 ラ・ミスティカ式のイエスロックに長時間とらえられた王者は、執念でロープエスケープ。ブラディクロス(持ち上げた相手の腹部への両ヒザ攻撃)を間一髪で逃れると、強烈なヒザ攻撃を顔面に打ち込み逆転に成功する。最後は必殺のデスヌカドーラ(変型ボム)で3カウントを奪ってみせた。

 これでベルトを保持したまま「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」(13日、仙台で開幕)に臨むことが確定した。ライバルの高橋ヒロムは首の負傷で長期欠場中だが、若き王者は「このベルトに愛情を持って、ヒロムと戦うために守り続けないといけない」とキッパリ。さらにスーパージュニア以降の希望として「個人的にはエル・デスペラードとやりたい。デスペラードを待っている」と目を輝かせた。