大阪府寝屋川市の市立中木田中1年の平田奈津美さん(13)が殺害・遺棄され、行動を共にしていた星野凌斗くん(12)も遺体で見つかった事件で、平田さんに対する死体遺棄容疑で逮捕された契約社員山田浩二容疑者(45)の車から、微量の血液反応が出たことが24日、分かった。2人は車に乗せられて連れ去られた可能性が高いが、果たしてどうやって凶行に及んだのか。
高槻署捜査本部は山田容疑者が車で遺体を運んだとみており、DNA型鑑定などで血液が誰のものか調べる。山田容疑者は黙秘している。捜査関係者によると、山田容疑者の車には目に見えるような血痕はなかったが、詳しく調べると、車内から微量の血液を検出した。拭き取られた可能性もある。
山田容疑者は2002年にも寝屋川市で男子高校生2人に声をかけ、言葉巧みに車内に連れ込んだことがある。車内に入ると山田容疑者は態度を急変させ、ナイフを使って2人を脅したという。2人を1つの手錠で拘束し、手足を粘着テープで縛った。約4時間後に解放したが顔や胸をライターであぶる行為に及んだという。
同年、寝屋川市で男子中学生に「駅に行く道を教えてくれ」と話し掛けて車に乗せ、現金や携帯電話を奪ったとし、強盗や逮捕監禁などの疑いで寝屋川署に逮捕されていた。そのときは車に乗せた後に「おれは警察や」と脅迫。男子生徒に手錠をかけ、粘着テープで縛ってナイフを突きつけて現金と携帯電話を奪ったとされる。
粘着テープや刃物などは過去の事件と今回の事件で共通する。連れ去りに使ったとみられる車が捜査のキーになりそうだが、果たして山田容疑者は同時に複数人を車にどうやって連れ込んだのか。元警視庁刑事で犯罪学者の北芝健氏はこう分析する。
「今は警察バッジとかも簡単に手に入れられるので、『警察だ』とデタラメを言う人は多い。私服を着ていても警察に見えるし、威圧感を出せば子供は信じてしまう。今回も使っていたかもしれない。(山田容疑者は)目つきも悪いので子供には威圧感がある」
また、今回もやはりナイフで脅した可能性も高いとみる。「犯人が1人で被害者2人を拘束する事件も多い。その場合は1人を動けなくして、ナイフなどを突きつけて、もう1人に『逃げたら殺すぞ』と言う。そうなったら子供だし、支配下にすぐに置くことができる」と北芝氏は1人で2人を同時に拘束する手法を説明した。
1人が逃げて他の人間に知らせるという行動も取れそうだが、北芝氏によると、それは難しいという。「大人は、どちらか1人でも逃げることができたのでは?と言いますが絶対にできない。今回の被害者は素直そうな子ですし、1人を置いて逃げることはできなかったのでしょう」
山田容疑者のように何度も監禁事件を起こしているような犯罪者は無作為にターゲットに接触するわけではないだろう。しばらく観察して、脅せば従いそうなターゲットを見つけ出すことにたけているに違いない。
また犯行当日に行った車の給油の際にも手袋を使用しており、指紋が付かないようにした可能性があるなど、手慣れた様子もみられる。
「やはり車に乗ったらアウト。子供たちだけで出かけるときも1人ではなく、2人だからと安心ということはない。気をつけないといけない」と北芝氏。
2人が通っていた中学校では2学期の始業式が行われた。夏休みは終わったが同じような事件を起こさないためにも子供の動向には注意が必要だ。
【中1殺害・鬼畜男】2人を同時拘束した手口
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