積水ハウスが架空の土地取引で約55億円をだまし取られた事件で、所有者に無断で所有権移転の仮登記をしたとして、警視庁捜査2課は5日、偽造有印私文書行使などの疑いで、土地所有者になりすます役だった職業不詳、羽毛田正美容疑者(63)ら地面師グループの男女8人を再逮捕した。
捜査2課によると、8人のうち7人が「身に覚えがない」などと容疑を否認。羽毛田容疑者は「所有者になりすましたことに間違いない」と供述した上で、不正な仮登記に関する認否は留保している。
8人の再逮捕容疑は昨年4月下旬、東京都品川区の土地について、法務局に偽造した委任状や売買契約に関する書類を提出し、不正に所有権移転の仮登記をした疑い。
捜査2課は取引を巡り、昨年6月1日に偽造した委任状などを使って所有権の移転登記をしようとした疑いで8人を先月16日に逮捕した。その後、さらに男3人を逮捕しており、それぞれ順次再逮捕する方針。
積水ハウスから土地の購入代金をだまし取ったとして、詐欺容疑についても今後捜査する。
他にもフィリピンに出国したカミンスカス操容疑者(58)や、別の詐欺事件で服役中の男(65)ら複数のメンバーが事件に関わったとみて、詳しく調べている。
捜査関係者は「55億円のうち25億円の行方は分かっています。残り30億円のうち10億円は、カミンスカス容疑者と、別件で逮捕され公判中の男が取ったとされる。そして、愛人の銀座ホステスにかくまわれ、都内に潜伏中とみられる大物詐欺師Xが20億円を握っているとみられる。Xこそが積水事件の主犯とみられています」と明かす。
そのXについて、犯罪ジャーナリストは「60歳すぎで、過去には上場企業に入り込んで株を転がし、大金を得ていた詐欺師業界の大物中の大物。銀座のクラブで豪遊し、マル暴捜査関係者を接待して、捜査情報を入手していたといいます。それで、絶妙なタイミングで潜伏したんでしょう」。
中心格のカミンスカス容疑者と、“影の主犯”Xを逮捕しない限り、事件の全容は解明できそうにない。












