<巨人5-4日本ハム(3日)>巨人も拍子抜けする日本ハム・大谷翔平(20)の大乱調だった。球界最速右腕との対戦は、昨秋から実践してきた160キロマシン打撃の成果を試す絶好の機会。各打者は試合前から気合満点、大谷の剛速球に前のめりで臨んだ。

 ところが、この日の大谷は制球がバラバラな上に、直球も160キロどころか150キロオーバーがやっと。そうなると巨人打線の敵ではない。初回に4番・セペダの左翼線適時二塁打で1点を先制すると、高橋由と井端の連続適時打で計4点を奪取。注目の大谷を4回4失点で打ち崩した。

 5―4で勝利を飾った試合後、大谷について原監督は「評論家じゃないから…」と評価を避けたが、巨人としても相手が想定外のデキだったのは間違いない。160キロマシン特訓の効果はあったのか、判断の難しい展開になってしまったが、ナインはそれなりに手応えをつかんだようだ。

 初回に高めの148キロを右前にはじき返した井端は「(大谷とは)初めて対戦したけど、まだ開幕前だから球速はこれから上がってくるんじゃないか」と前置きしつつ、特訓の成果は「出ていると思いますよ」。

 川相ヘッドコーチも「どうかは分かりませんが…」と半信半疑ながら「大谷の調子が出る前に、こっちがチャンスをつくれた」と集中打で攻め落とした結果を評価。相手が球界最速投手でも、隙があれば今年のG打線は打ち崩す――。そんな怖さを相手に見せつけただけでも収穫はあったということか。