パドレスのダルビッシュ有投手(38)が30日(日本時間31日)の本拠地メッツ戦に先発し、日本人最多となる日米通算204勝に到達した。7回を2安打無失点、7奪三振の好投で今季初勝利をマーク。日本ハム時代の93勝とMLB111勝を合わせて204勝とし、黒田博樹氏の203勝を抜いて歴代トップに立った。

 右ヒジの炎症で出遅れ、負傷者リスト入り。7月7日に復帰登板を果たしたが、4戦連続で勝ち星に恵まれず、前回のカージナルス戦は4回途中8失点。〝限界説〟もささやかれる中、不屈の闘志で本来の投球を取り戻し、記録に残る白星を刻んだ。

 聖子夫人の兄で格闘家の故・山本KID徳郁氏のTシャツ姿でメディアの前に現れたダルビッシュは「いろんな人の支えがないと投げることはできない。みなさんに感謝しています。野茂(英雄)さん、黒田(博樹)さんとかたくさんいいピッチャーがいる中でその方たちの数字に近づけたことをすごくうれしく思う。数字に惑わされずに明日からまた努力したい」と「マーティータイムTV」などに話した。

 シルト監督も「球速を変え、速球を思いきり投げられる。まるで絵筆を持ったアーティストのようだ」と賛辞を送り、米メディア「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」は「ダルビッシュが10月の(プレーオフ)進出を後押しする頼もしい投手として復帰した。彼の投球ははるかに優れていた。より劇的に変化した。安堵の息をもらすだけでなく、日本人選手の最多勝利記録を更新した」と偉業を伝えている。

 ただ韓国メディア「マイデイリー」は「124勝のアジア記録を持つパク・チャンホに一歩近づいた」とし「MHN」も「ダルビッシュが目指す目標はパク・チャンホが保持する記録だ。好投がいつまで続くか注目される」と〝コリアン特急〟パク・チャンホ(元ドジャース)への挑戦が続くと見ている。