女子テニスで国内最高峰の大会「東レ・パンパシフィック・オープン」の主催者は24日、同大会を9月17~25日に有明コロシアムおよび有明テニスの森で開催することを発表。過去2年は新型コロナウイルス禍で中止となっており、3年ぶりの開催となる。

 1984年に創設された同大会は多くのテニスファンに愛されてきたが、コロナが蔓延した2020年に初めて中止。世界のトッププレーヤーを間近で見る機会が失われたばかりか、財政的にも日本テニス界の〝ドル箱〟だったため関係者は頭を抱えていた。

 コロナ禍が収まらなかった昨年も2年連続の中止。直前に東京五輪が開催される〝矛盾〟が指摘されたが、運営スタッフの確保や海外選手の入国制限などで苦渋の決断に至った。「仕方がない」「賢明な判断」との意見が出る一方で、やるせない状況に絶望する関係者も少なくなかった。

 今回、待望の開催が決定したことを受け、主催する同大会事務局は「日本のテニスファンがこの2年、待ち望んでいたと思いますので、開催できることを大変うれしく思っています。9月には多くのテニスファンが有明にお越しいただけることを楽しみにしています」と喜びの声。日本女子のエース・大坂なおみ(24)が参戦となれば、東京五輪以来の日本でのプレーとなる。

 なお、チケット販売、出場選手の情報などは決定次第、大会公式サイトで発表される。