テニス男子世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(34=セルビア)が世界的大富豪から〝ダメ出し〟された。

 英公共放送BBCは「マイクロソフト」の創業者で世界的な富豪として知られるビル・ゲイツ氏(66)へのインタビューを実施。ゲイツ氏は新型コロナウイルスに関する話題の中で、ジョコビッチがワクチン接種を拒否した問題についても言及した。

「ワクチン接種は自分が属する地域社会を助ける。それらは完璧ではないが、感染拡大を大幅に抑制する。地域社会の保護に参加できないと感じる人がいるのは残念だ」

「多くの人に影響力を与える人物の考えは、ファンの間で早く広がる。その結果として(社会全体に)必要な予防接種のレベルが低くなってしまう。私は多くの点で彼(ジョコビッチ)を称賛しているが、彼のワクチンに関する見解がそのようなものでなければと思う」

 このゲイツ氏の発言に、各国のメディアも反応。セルビア紙「KURIR」は「世界で最も裕福な人々の一人であるビル・ゲイツは、世界最高のテニスプレーヤーであるノバク・ジョコビッチを批判した」と報じ、BBCが伝えたゲイツ氏のコメントを引用した。

 インドメディア「JANTA KA Reporter」も「ビル・ゲイツ氏、ノバク・ジョコビッチのワクチン否定に反論」と題する記事を掲載した。

 ジョコビッチはコロナワクチンの接種を拒否して1月の全豪オープンを欠場。その際にオーストラリア政府と対立して大騒動に発展した。その後もワクチン拒否の姿勢を貫いており、ゲイツ氏の発言を契機にさらなる波紋が広がりそうだ。