大会を辞退しろ! テニス界で女子シングルス世界ランキング2位の大坂なおみ(23=日清食品)への反発が高まっていると、英紙「サン」が報じている。

 全仏オープンでの記者会見を拒否した大坂は罰金1万5000㌦(約165万円)とともに今後も拒否し続ければ、全仏からの追放に加えて4大大会(全米オープン、全豪オープン、ウィンブルドン選手権)からも除外される可能性が出ているが、選手たちからも異論が出ている。

 男子の世界ランキング3位ラファエル・ナダル(34=スペイン)は「テニスについて書くマスコミやメディアがなければ、私たちは同じように認知されたり人気を得られなかった」。女子の元世界ランキング1位ガルビネ・ムグルサ(27=スペイン)も「報道を行うのは責任だ。私たちにメディアが必要。私は常に良いことも悪いことも支持してきた」と会見拒否に不快感を示した。

 また「サン」紙によると、7度の4大大会制覇を誇るマッツ・ビランデル氏(56=スウェーデン)は「なぜ大坂は他の選手と違う扱いを受けなければならないのか? それは他のプレイヤーにとって公平だ。間違いなくそれ(会見)をしなければいけない。彼女にはスポンサーがいる。彼女は世界で最も稼いだ女性アスリートだ」と激しく非難したという。

 続けてビランデル氏は「(新型コロナウイルスの)パンデミックの間、私たちはみんな精神的な問題に苦しんでいるが、ナオミ、あなたは再考する必要があると思う。私はこう言います。仕事に向き合う準備ができるまではトーナメントに参加しないでもらいたい」と話し、今大会からの辞退を求めた。

 さらに「日本で彼女の話を聞くことができないのは、本当に悪いことであり、すべての選手がそれ(会見拒否に反対)について言っているのは好ましい」と、テニス界で大坂に同意しない選手が多いことを誇らしげに話したという。現役トップ選手やOBたちからもクレーム殺到の大坂は今後、どのように対応するのだろうか。