競泳の国際大会日本代表選手選考会3日目(4日、東京辰巳国際水泳場)、女子200メートル個人メドレー決勝が行われ、東京五輪個人メドレー2冠の大橋悠依(26=イトマン東進)は、2分11秒72で2位に入り「とにかく今日は全部の力を出し切ると決めて泳ぐことができた」と振り返った。
4日の400メートル個人メドレー決勝では、18歳の谷川亜華葉(イトマン)と15歳の成田実生(金町SC)に敗れて3位。金メダリストの重圧に思わず涙がこぼれ落ちた。しかし、この日は「自分のレースをするのが一番大事。自分がこういう泳ぎがしたいとかが決まっていれば、それができるできないで達成感が決まってくる。そうなるとメダリストどうこうって気にならなくなる。レースでこういうことをしたいなっていうのをはっきり決めてレースに立てるようにしたい」と気持ちを切り替えた。
東京五輪後は思うように練習が積めなかった。それでも、最低限の泳ぎを披露するのはさすがといったところ。
「嫌な感じを引きずる感じもあった。予選もパッとせず体も痛かった。レースをするのが怖くなりそうだなと思ったが、どこで払拭しないといけないし、それは早い方がいい。気にせずに自分のペースで泳いだ」と大人の振る舞いを見せた。
決して万全な状態ではない。「圧倒的に練習量が足りていない。いい泳ぎの積み重ねが少ないので、イメージ自体が上手くできていない。できるだけいい泳ぎをたくさん積み重ねて、まずはいいイメージや準備をして世界選手権のスタート台に立つ」。日本のエースが次なる戦いに足を踏み入れる。