不倫スキャンダルを起こした競泳の東京五輪代表・瀬戸大也(26)は先日の日本水泳連盟臨時理事会で「年会の活動停止」の処分が下された。

 五輪代表は維持され、国立スポーツ科学センターでの練習は可能だが、国際リーグ(ブダペスト)、12月の日本選手権(東京アクアティクスセンター)など年内の大会に出場できなくなったのは手痛い。

 活動停止ばかりクローズアップされるが、理事会での決定事項は他にもあった。その一つが「スポーツ振興基金助成金の2020年下半期の推薦停止」だ。日本オリンピック委員会(JOC)の強化指定選手となっているトップアスリートたちは、所属競技団体の推薦によって日本スポーツ振興センター(JSC)から助成金を支給されている。水泳連盟は25人が対象になっており、瀬戸もその一人だ。金額は一人につき年間240万円だが、今年度に限ってはコロナ禍が考慮され、一人100万円が上乗せされて340万円。つまり、瀬戸はその半分の170万円がカットされる。

 同センターの支援企画課によると「助成金は団体を通してではなく、こちらから個人へ直接支給します。下半期分は11月に支払う予定でしたが、瀬戸選手に関してはそれはなくなるということ」。なお、助成金の財源は振興くじの売り上げだという。

 瀬戸は所属先のANAと解約解除され、複数の広告媒体からも降板。多額のスポンサー料に加え、貴重な活動資金がまた一つ消えてしまった。