白血病寛解維持 池江璃花子「完全復活」への“障壁”

2019年12月18日 16時30分

退院した池江璃花子

 完全復活へ第一歩だ。白血病のため入院していた競泳女子のエース、池江璃花子(19=ルネサンス)が自身のSNSなどで退院したことを報告し「2024年のパリ五輪出場、メダル獲得という目標で頑張っていきたい」と宣言した。今後は医師と相談しながら水中トレーニングを再開する見込みで、スポーツ医療の専門家からは安堵の声が上がっている。一方で“師匠”や“あの人”との関係も気になるところ。順風満帆な復帰ロードを歩めるのか、国民的ヒロインの今後を探った。

 池江はツイッターなどに直筆メッセージを投稿し「2月から入院生活をし、約10ヶ月の月日が経ちこの度退院することができました。辛くて長い日々でしたが、皆様からの励ましのメッセージを見て、早く戻りたいと強く思うことができました。応援してくださった方々や関係者の方々、そして家族には感謝の気持ちでいっぱいです」(原文ママ)と思いをつづった。

 今後については基礎体力を向上させるため、陸上でのトレーニングを積んだ上で「医師と相談しながら、水中トレーニングが可能になり次第開始します」と徐々に負荷をかけていく方針。続けて2024年のパリ五輪出場とメダル獲得を目標に掲げ、来年の東京五輪は断念する意向を固めた。

 さらに公式サイトでは池江が「急性リンパ性白血病」と診断されていたことを初めて明かし、化学療法で治療を行いながらも合併症を併発したため「造血幹細胞移植」に切り替えたと公表した。「その後、寛解状態を維持し体調も安定したため退院することができました」(公式サイト)という。

 では、このままスムーズに復活の道を歩めるのか。医療法人社団昌静会理事長の金村良治医師はこれまでの経緯を「造血幹細胞移植、つまり骨髄移植で適応するドナーが見つかったことは非常に幸運だったと思います」と振り返り「寛解状態を維持というのは、数値が正常で白血病の症状が出ていないことを意味するので、これが5年以上続けばひと安心。早ければ1か月くらいでプールに入ることができ、順調にトレーニングを積めれば、パリ五輪はかなり現実的な目標になるのでは」と指摘した。

 西大宮病院院長でJ1鹿島のチームドクターの関純氏は「2月からの治療でかなり体力は落ちている。今後は経過を見ながら、少しずつ体力を回復させていくしかない」としながらも「本人が頑張ってトレーニングを積んでいけば、パリ五輪への希望は持てる」と語った。

 ただ、気になることもある。池江を指導していた三木二郎コーチ(36)は5月31日付で池江が所属するルネサンスを退社して、日大水泳部のコーチに就任した。池江は同水泳部にも在籍するが「担当コーチがルネサンスを退職されていますので、池江とのコーチ契約は解消に至っております。(中略)復帰後はルネサンスの所属コーチによる指導を受ける予定です」(公式サイト)と、誰が指導するかは白紙となっているのだ。

 加えて、ネット上ではタレントなべおさみ(80)との関係もザワついている。8月発売の一部週刊誌で、なべが池江に“民間療法”を施していると報じられた。これを受け、SNSユーザーの間では「なべおさみの民間療法はなんだったの?」「なべおさみとは(縁が)切れていたらいいけど」「宣伝に利用されそう」などと心配の声が上がった。

 まずは復活のスタートラインに立った競泳女子のエース。病魔と闘ってきた固い意志で、これからもあらゆる“障壁”を乗り越えていくに違いない。

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