大相撲名古屋場所(7月4日初日、愛知県体育館)の新番付が発表された21日、綱取りに初挑戦する大関照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)がオンラインで会見を行った。

 目標とする番付の頂点まであと一歩。照ノ富士は「チャンスが目の前に来ていますので精いっぱい準備して、できる限り頑張ってチャンスをつかみたいなと思います」と意気込みを語った。

 横綱の地位については「やっぱり力士になった人がみんな目指している一番の地位ですし、なった人しか分からないことがいっぱいある、そういう地位」。続けて「若い衆だったころ、関取になるとこんなに変わるんだと、そういう気持ちはありました。そのあと幕内に上がるとこんな感じで、こういうふうに違うんだと。三役、大関、全部ちょっとずつ変わる部分もある。だから、ならないと分からないことがたくさんありますから、経験してみたいと思います」と言いきった。

 名古屋場所は横綱白鵬(36=宮城野)が進退をかける意向を示しており、対戦が実現すれば間違いなく注目を集めるが、本人は「自分のことで精いっぱい」と気にする様子はない。

「綱取りということですけど、自分の相撲を取り切って、千秋楽で力を絞り出したという思いで最後笑っていたい」と照ノ富士。勝負の15日間へ体を仕上げていくつもりだ。