国内女子ツアー「ニチレイレディス」最終日(19日、千葉・袖ヶ浦CC新袖C=パー72)、首位タイから出た西村優菜(21=スターツ)が6バーディー、ノーボギーの66で回り、通算17アンダーで今季初勝利(通算5勝目)を挙げた。

 トップで並んでいたルーキー佐藤心結(みゆ=18、ニトリ)、森田遙(25)との最終組で強さを見せつけた。途中まで森田に首位を明け渡していたが、勝負どころのサンデーバックナインで4つのバーディーを奪って逆転。終わってみれば、3日間ノーボギーで通算17アンダーは大会レコードとなった。

 西村は「優勝はすごくうれしいし、3日間ノーボギーは自分自身初めてだったので、すごくうれしかったです」。昨年9月の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」以来の勝利に「長く感じちゃいましたね。焦り? もちろんありました。それでゴルフが悪くなったわけではありませんが、自分が早く優勝したいという気持ちを抑えるのが大変でした」と率直な気持ちを語った。

 この優勝で20日発表の世界ランキングは、現在の49位から上昇する。27日時点の世界ランク50位以内の資格で米ツアーメジャー大会「エビアン選手権」(7月21日開幕、フランス)と「AIG全英女子オープン」(8月4日開幕、英スコットランド)出場権ゲットは確実だ。「全英に行きたい気持ちで、この試合に臨んで勝てたのは、自信になりました」(西村)。

 先日参戦した「全米女子オープン」(2~5日)は予選落ちとなったが、「淡々としている選手が米国には多いので、そうやってプレーしなきゃいけないんだろうなとすごく感じた」などの学びを得た。もちろん結果を求めて出場するが、成長のキッカケも海外メジャーでつかめそうだ。