去就が注目されるフィギュアスケート男子北京五輪金メダリストのネーサン・チェン(22=米国)は、目先のアイスショーに集中する構えだ。

 6日に都内で行われた寝具メーカー「エアウィーヴ」の2022年度事業戦略発表会見に登場したチェンは、19年頃から同社のマットレスを使用しており「(北京五輪では)いい睡眠をずっと取ることできた。慣れたものでしっかり寝ることができてよかった。疲れが取れなければ、ハードなトレーニングはできない。競技ではしっかり寝れることが自信にもつながる」と感謝の言葉を口にした。

 この日は同社のブランドアンバサダーを務めるフィギュアスケート女子10年バンクーバー五輪銀メダルの浅田真央さんが急きょ欠席となった。しかし、チェンに対して「北京五輪での金メダル、本当におめでとうございます。直接、お会いしてお伝えしたかったのですが、それがかなわず残念です。力強い演技にとても感動しました」とメッセージを送った。真央さんの祝福にチェンは「本当にありがとうございます。私がここに来るまで成長してくる中で、いつもインスピレーションの源になってくれました。ぜひ、またお会いしたいです」と笑顔を見せた。

 北京五輪では銀メダルの鍵山優真(オリエンタルバイオ・星槎)、銅メダルの宇野昌磨(トヨタ自動車)、4位の羽生結弦(ANA)を下し、世界の頂点に立った。今後の活躍も期待されるが、チェンは「日本である(アイスショー)スターズ・オン・アイスに出演した後に米国に行きます。そこで24回のアイスショーを開催予定で、五輪の米国チームがほとんど出場します。その後で学業を再開して、そこからどうするか決めることになりますが、まずはアイスショーを楽しみにしています」と語るにとどめた。