まさに〝絵になる男〟だ。フィギュアスケートの羽生結弦(27=ANA)が似顔絵のプロからも「唯一無二」の認定を受けた。
「世界最速似顔絵クリエーター」の柿本賢治氏は目にした人物を40秒で描く神業の持ち主。これまで東京五輪や北京五輪で活躍したアスリートも描いてきた。その柿本氏は羽生について「絵に封じ込める被写体としては最高難度。一瞬の動作、表情が素晴らしく、瞬時に特徴を見分けられず困ってしまう」と語る。
似顔絵とともにクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)を描き終えた柿本氏は「彼のオーラが発光体のごとく筆に跳ね返ってきました。指先やつま先、髪の毛の先まで生きていることが瞬時に感じ取れ、音速の感覚を味わうことができました」と興奮気味。似顔絵が完成すると「今まで9万枚を描きましたが、このような体験は初めてです」と驚いた。
これまで多くのスケーターが羽生の「美」を称賛。何げないしぐさまで「芸術作品」というファンもいるほどだ。4回転半ジャンプを描いた柿本氏は「躍動感とスピードと難易度を同時に表現するのが大変苦労した」というが、その中で発見したのが目尻の変化だという。
「助走時は横に流れる線、ジャンプする時に上昇線を描き、着地する時は下降線、そして最後は未来に向かうように目尻の線が伸びていく。まさにフィギュアスケートをするために生まれてきたかのようなすごみが伝わってきました」
似顔絵の反響も大きくSNSで投稿した途端に「いいね!」が押され、絵を見たファンから「良いものを見た!」「似ています!」「最高!」などのコメントが相次いでいる。柿本氏は「似顔絵冥利に尽きます。描く立場の僕が元気百倍になりました」。世界的人気を誇る羽生は似顔絵の対象としても、魅力的な存在のようだ。












