ドーピング検査で陽性反応が出たと報じられたフギュアスケートのロシア・オリンピック委員会(ROC)女子代表のカミラ・ワリエワ(15)が10日、通常通り練習を行った。

 女子フィギュアスケートで母国に3大会連続の金メダルをもたらすと期待されていた15歳を突然襲ったドーピング疑惑。大会前に提出したサンプルから禁止薬物のトリメタジジンが検出されたと報じられた中、AP通信などによると、ロシアがこの結果を不服としているのか、争っているのかは不明であるものの、練習参加は、連盟が彼女を排除するような認定を受け入れていないことを意味するという。

 この日、ロシア・フィギュアスケート連盟の広報担当者を務めるオルガ・エルモリーナは「彼女は出場停止ではない」と語り、それ以上の言及を避けたが、個人戦には出場可能ということなのだろうか。ただ報道が事実なら団体の金メダルはく奪はされ、米国が金、日本が銀に繰り上がる。この行方も気になるところだ。

 ワリエワは練習リンクでコーチから指導を受けながら、自分のプログラムを滑り、同じROC代表のアレクサンドラ・トルソワと一緒にスケーティングも行った。約30分の調整を終えた後に、コーチに対して笑顔を見せたが、ワリエワをはじめROC勢の選手全てが取材対応しなかったという。この日フリー出場した男子勢もワリエワに関する質問にはノーコメントを貫いていた。

 この件について国際オリンピック委員会(IOC)のマーク・アダムス広報部長はこの日の定例会見で「報道は承知しているが、このことについてコメントできない。これは法的な問題になり、この場で法的な問題についてコメントすることは不適切だ」と言及を避けた。