王国が不安吐露だ。卓球のWTTチャイナスマッシュ(11日、中国・北京)、男子シングルス決勝で世界ランキング1位の松島輝空(19)が同6位の林昀儒(台湾)に4―3で勝利。最高峰のグランドスマッシュで2度目の優勝を果たした。

 崖っぷちからの逆転劇だった。第1、2ゲームを連取するも、第3、4、5ゲームを失う苦しい展開。第6ゲームは積極的な攻撃で奪うと、最終第7ゲームは松島のペースで試合を進めた。日本勢46年ぶりの世界ランキング1位に立った左のエースは「素直にうれしい気持ち。本当に強い選手ではあるけど、最後に1本取り切ることができて良かった」と頬を緩めた。

 愛知・名古屋アジア大会では団体決勝で金メダルを獲得。中国撃破に大きく貢献した。卓球界は長きにわたって中国がけん引。中国の脅威となった松島の存在について、同国メディア「新浪体育」は「松島選手の急速な台頭は特に懸念材料となっている。ロサンゼルス五輪のサイクルに入って以降、目覚ましい躍進を遂げている」と伝えた。

 さらに「松島はさまざまな大会で確かな実績を積み重ね、今の地位を築き上げてきた。バランスの取れた技術とますます安定していく精神力で、将来に向けて大きな可能性を秘めている」と警戒感を示した。

 前回のパリ五輪は補欠だった松島。目標とするロサンゼルス五輪の金メダルへ、右肩上がりで進化している。