SNSの総フォロワー数100万人超えの志村美希(28)が、陸上系インフルエンサーとして発信を続ける理由を語った。

 志村は8日に都内で行われたミズノの新製品発表会に出席。イベント後に本紙の取材に応じた。原点は2020年、日体大4年時に出場した日本選手権にある。女子800メートルで決勝に進出すると、人生で初めて〝バズる〟を経験。「そのときは誰にも期待されていなくて、顧問の先生にも『まさか決勝に行くとは』と言われたくらい。その中で決勝に行って『励みになった』『目標に向かって努力すればかなう姿を見せてもらった』というコメントがすごくうれしかった。SNSの反応が大きかった」と振り返る。

 当時はコロナ禍の真っただ中で、無観客での開催が続いていた。「励みになったのがSNSの応援で、それですごく陸上を頑張れた点が、今の活動につながっている」とインフルエンサーになったきっかけを明かした。

 大学卒業から5年、精力的に発信を続け、影響力を着実に広げてきた。ブレない継続力は現役時代に培った武器だ。「私はやると決めた目標を絶対かなえる人生を送ってきた。日本選手権に出る、何かでトップになるという目標を作ったときには、それに向けてコツコツ努力するのは得意」と胸を張る。

 さらに、ファンの存在も大きな原動力になっている。「SNSでの感想をもらったり、遠方から会いに来てくれたり、応援を受けるとモチベーションになるし、推しが私で誇りに思ってもらえるような存在でいたい」と力を込めた。

 そんな志村が掲げる現在の目標は「ランニングのハードルをもっと低くすること」だ。「この1、2年ぐらいランニングがはやっているとは思うが、このブームが続くとはあまり思っていない」と冷静に分析し、「もっと若い子とか、運動が苦手な子たちでも気軽にできる文化になってほしい」と定着の重要性を強調した。

 競技ではないからこそのランニングの魅力を「私にとっては一つの瞑想(めいそう)になっていて、スマホを持たずイヤホンも聞かずに、自分の心臓や呼吸の音に耳を傾けられる唯一の時間。リラックスするためのものとか、人とのつながりを大事にできるもの」と口にした志村。走ることの楽しさをより多くの人へ届けるため、これからも自分で決めた道を駆け抜けていく。