羽生(はぶ)から羽生(はにゅう)へ――。北京五輪フィギュアスケートで3連覇を狙う羽生結弦(27=ANA)に対し、将棋界のレジェンド・羽生善治九段(51)が激励のメッセージを寄せた。

 羽生九段は4日の第80期名人戦A級順位戦で敗戦し、29期在籍のA級から初陥落が決まった。現在は失意の中にあるが、北京五輪で快挙が期待されるスケート界のスーパースターには特別な感情を抱く。

「羽生選手とは名前の漢字が同じであるので、いつも勝手にシンパシーを感じています」

 音は違えど〝同姓〟で、同時期に国民栄誉賞を受賞(羽生九段は2018年2月、羽生結弦は同年7月)するなど共通点は多い。羽生九段は「ひたむきにスケートに打ち込む姿にいつも尊敬と感銘を受けており、だからこそ競技から芸術に昇華されていると思っています」と最大級の敬意を示し、最後は「集大成の素晴らしい演技を心から期待しています!!」と結んだ。

 共に業界をけん引してきた第一人者。氷上のプリンスが3連覇となれば、復活を期す将棋界レジェンドを大いに刺激するだろう。