ジョージアの柔道男子選手2人が観光目的で外出したため、東京五輪・パラリンピック組織委員会に大会参加資格証を剥奪された。

 大会組織委員会は処分だけ発表して対象選手の詳細は発表しなかったが、ジョージアオリンピック委員会が同国の柔道選手2人だったことを明らかにした。2人は競技終了後の27日深夜に、東京タワー周辺にいるところが目撃されていた。組織委によると、今大会で参加資格をはく奪したのは初めて。

 東京のコロナ感染者が急増するなか、堂々と感染対策を破ったことは、海外でも大きな波紋を呼んでいる。

 米紙「USAトゥデー」は「許可されていない観光旅行によって、五輪の選手村の居住者は参加資格を犠牲にすることになった。これは東京五輪が始まって以来、最初のプロトコル違反だ」と報道するなど、世界各国がアスリートによる〝バブル破り〟を大々的に伝えた。

 また、ネット上では「ルール守れない選手って反則負けだろ?」「ドーピングと一緒でメダルもはく奪でいいでしょ」と厳しい処分を求める一方で、「なんかかわいそう」といった声も上がっている。