立憲民主党は20日、東京五輪・パラリンピックの開会式の楽曲担当を務めていた「コーネリアス」ことミュージシャンの小山田圭吾(52)が辞任した問題を検証していく方針を明らかにした。

 過去に雑誌などのインタビューで〝いじめ自慢〟をしていた小山田に対し、世論は「解任すべき」と言った声が多くを占めていた。結果的には小山田の辞意を、大会組織委員会が受け入れた格好だ。

 立民の川内博史衆院議員(59)は20日、取材に対し「この問題は、小山田さんひとりの問題ではなく、組織委の体質、あるいは、なぜ小山田さんを起用するに至ったのか。そういうことを含めてですね、検証しなくてはいけない課題であると考えています」と話した。

 組織委が事前に小山田の過去の言動などを調べていれば、開会式直前に今回のゴタゴタは起きなかった。

「(組織委は)知りませんでした、と言っているが、果たして本当なのか。そしてまた一度はまた武藤事務総長が会見で『(小山田)本人が反省しているからいいんだ』と発言した。それが辞任を受け入れる、楽曲は使わないという意思決定が変更された。オリンピック・パラリンピック憲章等との整合性と考えると、問題ですよね」

 川内氏は具体的な検証の中身についてこう話した。

「政府には小山田氏について、どのように報告されていたのか。本当に問題点をどう認識していなかったのか。認識する人物がいたのか、いなかったのか。細かい論点に入っていくと思うんですけども、それらの検証をしっかりやるということになると思います」

 どんな事実が明らかとなるのか。