2018年平昌五輪で金、銀、銅メダルを獲得した高木美帆(26=日体大職)が驚異的な進化を遂げている。

 今季の序盤こそ、ケガの影響で出場種目を制限していたが、昨年末の全日本選手権(北海道・明治北海道十勝オーバル)で前人未踏の5冠を成し遂げた。それでも「基本的に完璧なレースができたとは思っていない。どの種目もちょっとずつよくしていけるところはたくさんある」とさらなる高みを見据えてトレーニングに励んできた。

 そんな中、11日に開幕した全日本選抜長野大会(長野市・長野エムウェーブ)の1000メートルと3000メートルで国内最高記録をマークして優勝。さらに、最終日となった13日に出場した得意の1500メートルでは、自身が持つ国内最高記録を1秒30更新する1分52秒78を叩き出して3冠に輝いた。

 とはいえ、満足はしておらず「ぶっちゃけすごいタイムだとは思うが、さらに超えていく」と気合は十分。来年には北京五輪を控えているだけに、今後が楽しみだ。