五輪延長経費3000億円は〝損害保険〟で埋め合わせ? 組織委が保険会社に支払い交渉も…

2020年08月04日 02時00分

巨額を投じた新国立競技場に歓声は響くのか…

 五輪担当記者 組織委員会が延期した東京五輪の追加経費問題で〝奥の手〟を出しましたね。

 デスク ついにクラウドファンディングでも始めたのか?

 記者 いえ、あらかじめ加入していた損害保険の適用に向けて保険会社と交渉を進めているようなんです。

 デスク そもそも新型コロナウイルスという不測の事態に備えて保険に入っていたとは…。

 記者 組織委が加入しているのは国内最高位の大会スポンサー・東京海上日動火災保険の損害保険。悪天候などの不測かつ突発的な理由でイベントが中止になった場合の損害を補償する「興行中止保険」です。

 デスク なるほど。コロナウイルスが対象になるのか? それに延期に伴う追加費用は3000億円とも言われているが、一体どのくらい支払ってもらえるのか。

 記者 それを今まさに水面下で協議しているようです。同社は支払いのリスクを一部肩代わりする再保険会社と契約しており、そこを含めた話し合いになるとみられます。

 デスク 適用できれば国民の血税を使わず、追加費用の問題は解決できるってことか?

 記者 いえ、それは早計です。一部を補填できたとしても、スポンサー企業との延長交渉も並行してやらないと、とても3000億円は拠出できないでしょう。

 デスク そのスポンサーとの交渉はどうなんだ?

 記者 むしろ、そっちが芳しくありません。ただでさえコロナで業績が落ちている企業に「あと1年分、追加」とは軽々に言えないでしょう。

 デスク 延長するくらいなら降板する企業もあるかもしれないな。

 記者 だからこそ、今後の保険会社との交渉が大事になってくるでしょうね。