池江璃花子が「反五輪」封じの切り札? 五輪開幕1年前イベントの主役に抜てきした組織委の思惑は…

2020年07月01日 11時00分

池江璃花子

 いちるの望みにかけた“起用”だろうか。新型コロナウイルス禍で来夏に延期した東京五輪の開幕1年前(23日)に、白血病から復帰を目指す競泳女子の池江璃花子(19=ルネサンス)が国立競技場(東京・新宿区)のイベントに登場し、世界のアスリートにメッセージを発信する。

 水泳界のヒロインが突然、白血病を告白したのが昨年2月。当時、大会組織委員会の森喜朗会長(82)は「しっかり治療を」と語り、関係者の間では「完治するまでそっとしておこう」とのムードが広がっていた。なぜ、ここへきて1年前イベントの主役に抜てきしたのか? もちろん本人の意思もあるだろうが、本当の思惑は別のところにあるようだ。

 複数の関係者は「今、組織委が最も恐れているのは“反五輪”の風潮」と証言する。追加費用を捻出するためには、スポンサーとの契約を延長することが必須条件。そのため是が非でも世論を味方につけ「五輪スポンサーは社会的名誉」という付加価値を与えなければならない。

 周知の通り池江は想像を絶する苦境に耐え、闘病生活からの復活を目指している。

 一方、森会長は五輪開催を「人類がコロナに打ち勝った証し」と位置づけており、大会コンセプトと池江の復活ストーリーは見事に一致。これなら世間を味方につけられる――。そんな計算が見え隠れするが、果たして?