【産業医の独りごと】お盆休みからスムーズに仕事復帰するための条件

2019年08月15日 10時00分

 お盆休みの真っ最中でしょうか。実家に帰省したり久々に友人と会われたりなど、普段とは違う時間を過ごされている方も多いかと思います。ただ、休み明けの仕事に向けては、そろそろ“準備”も必要です。スムーズに仕事復帰するための条件も知っておきましょう。

 まず体内リズムを狂わせないためには、入眠時間を通常と大きくかけ離さないことが大事です。そこには睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌と関係があります。睡眠のサイクルとは朝に日を浴びると12~14時間後にメラトニンが脳下垂体から分泌され、眠気をもよおすとされます。通常、朝の7時に起きている方は夜9時前後に眠くなる計算です。

 これが例えば休み中はだいぶ遅れて昼の12時前後に起床するとなると、午前2時ごろが入眠時間のピークとなります。ここまで体内時計が崩れると戻すのも容易ではありません。朝寝坊するにしても、通常の起床時間と比べて3時間以内、通常7時ごろに起きている方は10時までには起きるようにしましょう。時差ボケも元のリズムに戻るには3日ぐらいかかるといわれています。とすれば、そろそろ調整を始めたほうがいいかもしれません。

 もう一点はメンタルの整え方です。休暇明けの仕事は誰にとっても嫌なもの。しかし、せっかくなので休みを利用してやってもらいたいことがあります。それは上司や同僚との関係性や仕事上の目標を見つめ直すこと。

 合わない上司がいるとして、どうして自分とは合わないのか、じっくり考えてみる。もしかしたら自分の言葉の伝え方を変えれば、関係が変化することもあるかもしれません。

 実際にあった例としては周囲の期待に応えようと頑張ることから角度を変えて、自分の能力を生かせるような仕事内容を見つけて得意分野を作るとか、能力に見合った仕事内容を見極めるなどが挙げられます。このように発想の転換が功を奏することもあります。

 またスムーズな仕事復帰に有効なのが仕事の目標です。ノルマと言えるほど厳しいものでなくても構いません。「一日一回は周囲に感謝の気持ちを伝える」や「あいさつをしっかり行う」「机回りを片付ける」などでももちろん、いいですよ。小さな目標でもできれば達成感を感じ、また次の目標も立てられます。通常のリズムを取り戻すことにもつながります。お試しください。

(都内事業所勤務・B男)