不法就労で摘発された大阪の超激安スーパー「スーパー玉出」トラブルだらけの過去

2016年08月10日 07時00分

とにかく目立つスーパー玉出

 大阪府を中心に「激安スーパー」として営業展開している「スーパー玉出」(大阪市西成区)が、許可された時間を超えて外国人留学生らを働かせたとして、大阪府警は8日、入管難民法違反(不法就労助長)の疑いで、同社の前田託次社長(71)ら幹部3人と、法人としての同社を書類送検した。大阪人はよく知っている玉出だが、本紙が入手したチラシを見ると、あり得ない価格設定がメジロ押し。まさに驚がくのひと言だった。

 送検容疑は、今年2~5月、大阪市内の12店舗で、ベトナム国籍や中国籍の留学生ら12人を、週28時間の法定上限時間を超えて働かせた疑い。外事課は8日までに、不法就労したとして、同法違反の疑いで外国籍の女2人を逮捕し、10人を書類送検した。

 同社は大阪府と兵庫県で50店舗以上を展開し、その多くが24時間営業を行っている。「日本一安売王」をうたい、「激安1円セール」で知られる。チラシには「フィッシュソーセージ1円」「ミネラルウォーター1円」「わらびもち1円」「ちくわ1円」とビックリするばかり。コロッケも19円。決して年に1度の大バーゲンではなく、日常のことだという。大阪人の間でも「安けりゃいい」「いや、逆に怪しい」と賛否両論だ。

 大型のパチンコホールを思わせる派手な黄色の外観の店舗は、大阪では知らぬ者がいないほどの大きなインパクトを誇っている。

 また、一部スポーツ紙にも広告を出しており、今年1月のSMAP解散騒動では、ひと際目を引き話題を集めた。

 一方で、同社には何かとトラブルも多い。

 1998年にも、不法滞在のフィリピン人を働かせたとして摘発を受けている。2007年には、50代のパート従業員の女性が、職場でくも膜下出血で倒れ死亡したとして、過労死と認定された。女性の時間外労働は月147時間に及んでおり、09年に当該女性ら18人を長時間働かせたとして、前田社長らが労働基準法違反などの疑いで書類送検されている。さらに、今年6月には「スーパー玉出天神橋店」(大阪市北区)で、皮に毒性のあるマフグ2匹を従業員が、誤って皮付きのまま店頭に並べていた。幸い、購入者はいなかったが、同店は大阪市から、フグ販売停止2日間の行政処分を科された。

 今回の件について同社は「今後はコンプライアンスの順守を徹底したい」とコメントしているが…。