回転ずし店で子供たちに一番人気のノルウェー産サーモンがロシアのウクライナ侵攻の影響で高騰。一方、都内のすし店が高級食材のロシア産ウニの使用を拒否。すし店からサーモンやウニが消えそうだ。

 東京・豊洲市場の水産仲卸業者は「ファミリー向けの回転ずしで子供に一番人気なのはサーモンです。大半はノルウェー産サーモンですが、ロシアのウクライナ侵攻で欧州からの航空機がロシア上空を飛行できず、主要ルートでの空輸が困難になり、輸入量が減少。輸送費も高騰して、サーモンの価格が上昇しているんです」と語る。

 ノルウェー産サーモンは1キロ当たり2000~2200円だったのが、ウクライナ侵攻が始まってから入荷がゼロの日もあって、3割高だという。「代替品としてカナダ産が増えてますが、カナダ産も値上がりします」(同)

 ロシアから輸入しているウニの価格も高騰しているが、ロシアへの反発で、ロシア産ウニを使わないすし店が続出している。

「すし店で使われているウニは北方領土でとれたウニを北海道内で加工したものが多いんです。そこで、高級すし店から『ロシア産のウニはいらない。国産やロシア以外の国のウニはないか?』という注文が多くなっているんです」(同)

 実際、高級すし店が乱立する東京・銀座のすし店の店主は「お客さんにつまみのウニやウニの軍艦巻きが好まれてますが、『ロシア産のウニならいらない』というお客さんが増えた」と語る。

 しかも、国産ウニのシェア約6割を占めている北海道産が不漁だ。

 豊洲市場関係者は「北海道のウニは昨年9月に赤潮が発生して壊滅。復活するまで数年かかる。北海道に次ぐ産地は青森県、岩手県、宮城県ですが、こちらも地球温暖化の影響でウニ不足なんです。福岡県、長崎県、鹿児島県でもウニはとれますが、関西止まりで東京まで回ってこない」と話す。

 回転ずしも高級店も人気ネタが入手困難となっているようだ。