23日午後6時から始まったウクライナのゼレンスキー大統領のオンライン国会生演説はNHK、日本テレビ、TBS、フジテレビが生中継した。世界中が注目した演説だったが、ネット民が注目したのは、スケジュールに組まれている2回の「スタンディングオベーション」だった。

 演説に先立ってスケジュールを表示したのはTBS「Nスタ」とフジテレビ「イット!」。Nスタは「(1)衆院議長のあいさつ 1~2分(2)ゼレンスキー大統領の演説 10~15分(3)参院議長のあいさつ 1~2分」としたが、イット!は「(1)衆院議長あいさつ 1~2分(2)スタンディングオベーション 約1分(3)ゼレンスキー大統領演説 10~15分(4)スタンディングオベーション 約1分(5)参院議長あいさつ 1~2分」と、ご丁寧に〝スタンディングオベーション〟まで表示してしまった。

 ネットでは、2回のスタンディングオベーションについて、「自発的にやるのもではないのか」「やらされるものなのか」と予定に組み込まれていることへの疑問の声が出ていた。実際には、衆院議長のあいさつ後には着席のまま拍手。演説後は無事に(?)スタンディングオベーションが行われた。

 ゼレンスキー大統領のオンライン国会生演説が決まった22日には「モニターに映った際および演説後にスタンディングオペーションを予定している」と予定に組み込まれていることが発表された。フジ「イット!」は、進行予定を正直に表示してしまったということか。