中国雲南省の警察当局が、同省昭通市塩津県で野生のパンダ1頭を銃で撃ち殺し、肉を売買したなどとして、計10人の身柄を拘束した。中国メディアが13日伝えた。

 警察はパンダの毛皮とその肉約10キロを押収し、DNA鑑定でパンダと確認。雌の成獣だという。容疑者の男2人が自宅近くの山中にいたパンダ1頭を銃で撃ち、その肉約35キロと手足の部分を4800元(約9万2000円)で売った。肉を買ったり、転売したりした人物も拘束された。

 逮捕覚悟でなければ入手できない希少なパンダを食べようというのは、ごく一部の金持ちだ。

 中国人ジャーナリストは「闇のマーケットで高値で取引されています。今回の報道では、ハンターが約9万円で売ったと出ていますが、それは原価。ブローカーはそれを1キロ程度に小分けにして各地のブローカーたちに転売し、そのブローカーたちがマフィアの息のかかった料理店に卸すという感じだと思います。最終的に1キロウン百万円になるはずです」と指摘する。

 中国では相手国との関係を深めるために贈る“パンダ外交”という言葉があるほど、パンダは国の宝だ。重点保護動物に指定され、野生のパンダが生息する保護区では警備員付きで管理され、1頭でも行方不明になると、徹底的に捜索が行われる。それほど厳重な態勢だから、今回の逮捕に至ったわけだ。

 そのパンダはどう食べられているのか。

「刺し身らしいです。パンダはよほどササがないときはネズミも食べるようですが、基本的にササしか食べないので獣臭がなく、脂も少なくさっぱりしているそうです。味わうというより、中国では食べることで、そのモノの力を取り入れられると考える。お金持ちは名誉と尊敬と愛情を受けるパンダの力を取り込みたいということです」と同ジャーナリストは話している。