アンドルー元王子ことアンドルー・マウントバッテン=ウィンザー氏は8日、自宅への警察の家宅捜索は違法であったとの判決を受け、高等法院での訴訟に勝訴した。英紙デーリー・メールが8日、報じた。

 元王子は公職における不正行為の疑いで、2月、66歳の誕生日に逮捕され、アイルシャム警察署で12時間近く尋問を受けた。

 その後6日間にわたり、元王子が20年以上住んだ後、手放さざるを得なくなったウィンザーの邸宅ロイヤル・ロッジと、当時住んでいたノーフォークのサンドリンガム領地内のウッド・ファームで家宅捜索が行われた。

 警察は令状に誤りがあったことを認めており、今年初めに押収した文書や電子機器を保管する許可を裁判官に求めている。

 この法廷闘争は、テムズバレー警察によるアンドルー元王子と、有罪判決を受けた性犯罪者の故ジェフリー・エプスタイン容疑者との関係に関する捜査にも疑問を投げかけていた。

 かつてヨーク公だった元王子は、その後ほとんど姿を見せておらず、現在は近隣のマーシュ・ファームに落ち着いている。しかし、高等法院で行われた異例の審理で、訴訟の詳細が明らかになった。

 アンドルー元王子は司法審査を申し立て、警察による自宅への強制捜査は違法であると裁判官に判断するよう求めた。彼は5つの理由を挙げたが、そのうち公表されたのは1つだけで、押収された資料の一部は彼が「機密情報」として保管していた可能性があるという点だった。

 この訴訟は今年初めに高等裁判所で提起されたが、国民には一切知らされなかった。

 テムズバレー警察は捜索令状が違法であったことを認め、ヒリアード判事は7月22日に非公開で行われた判決で、正式に捜索令状を無効にしたことが公聴会で明らかになった。

 テムズバレー警察の弁護士であるアラン・ペイン氏は法廷で「裁判官は捜査令状の発行において誤りを犯した」と述べた。令状は明らかに誤った法律条項に基づいて発行されたという。

 アンドルー元王子の訴訟に関する詳細は、今後数週間以内に公表される予定だ。テムズバレー警察は当初、この事件を秘密にするよう求めていたが、同紙の記者がこの件を知り、先週裁判所に訴訟関連文書の開示を求めたためその方針を撤回した。

 なおテムズバレー警察は捜査を継続すると表明している。